結婚式には、様々なジンクスや言い伝えが多くあります。以前ご紹介した「
サムシングフォー」や「
ジューンブライド」は最も代表的なものの一つです。今回は、それ以外にもたくさんある幸せを呼ぶ結婚式のモチーフをご紹介致します。知っておくと、結婚式の演出や、ゲストのおもてなしのヒントにもなりそうですね。
結婚式の装飾を考える時、何かひとつのモチーフを選んでペーパーアイテムや会場装飾、装花、衣装やアクセサリー、ウエディングケーキなどにさりげなくあしらうと、結婚式全体に統一感が生まれます。ご自身のものだけでなく、ご友人や大切な人の結婚祝いに添えてプレゼントすると、喜びもさらに増すことでしょう。
○アーモンドドラジェ
ヨーロッパでは伝統的な祝い菓子として有名な結婚の幸福を意味するアーモンドをお砂糖で包んだドラジェ。アーモンドは1本の木の枝に沢山の実をつけるという事から子孫繁栄を意味したとも言われています。
★幸運の5粒のアーモンドドラジェ★
1粒は健康のために
2粒は富のために
3粒は永い生涯のために
4粒は繁栄のために
5粒は幸福のために
幸運のおすそ分けとして、ドラジェは5個入りの物を配るそうです。花嫁のベールを破いてドラジェを包んだといういわれがあるため、チュールに包まれたタイプのプチギフトが多いです。
○黒猫
イギリスでは黒猫は幸せな存在です。
教会(式場)に行く途中で黒猫に出会うと幸せになれるとか、教会(式場)の前を黒猫が横切ると幸せになれるという言い伝えがあるそうです。朝、猫がくしゃみをすると幸せになるとも言われています。
○ウエディングマウス
花婿・花嫁の衣装を着た小さなねずみの人形。欧米では、生涯同じパートナーと暮らし、子だくさんのねずみが、幸福な家庭の象徴とされ、子孫繁栄を意味しています。
○シンブル(指ぬき)
西洋では結婚する時に裁縫道具を身につけると幸せになれるという言い伝えがあります。母親が裁縫道具に指ぬきを入れ贈り、娘の幸せを願うそうです。
○ホースシュー
馬の蹄鉄(ていてつ)は、古くから「魔除け(まよけ)」や幸福を呼ぶ「お守り」とする伝承があります。結婚式当日花嫁が無事に教会まで行けるように「魔除け」として玄関に飾ります。上が空いているU字型なので幸せが転がり込み、窪み(くぼみ)で幸せを受け止めるといわれています。
○ラッキービーンズ
ゲストに配るウエディングケーキの中にインゲン豆を入れておき、そのケーキが当たった人は幸せになれるというイギリスの言い伝え。今は前述のドラジェを忍ばせる演出に形を変え、残っています。
○ウエディングスプーン
ヨーロッパでは、木で作ったスプーンを新居のキッチンに飾っておくと料理が上手になり、幸せな結婚生活を約束してくれるといわれています。また、スプーンは豊穣(ほうじょう)の証とされ一生食べることに困らないという願いも込められているそうです。プチギフトにスプーンを選ばれる新郎新婦も増えています。
○四葉のクローバー
「四つ葉を見つけた人には幸運が訪れる」この言い伝えは、ヨーロッパに古くからあり、夏至の夜に四つ葉を摘むと、魔除けの力があると信じられていました。三葉のクローバーは、キリストの三位一体を、四葉のクローバーは、その形から十字架を表します。
四つ葉のクローバーの花言葉は"Be Mine"(私のものになって)
アメリカでは、四つ葉は一枚ずつ
名声(Fame)、
富(Wealth)、
満ち足りた愛(Faithful Lover)、
素晴らしい健康(Glorious Health)と、
それぞれの葉に願いがかけられ、四枚そろって真実の愛(True Love)を意味すると言われています。
日本では葉一枚一枚は、 希望hope、幸福happiness、愛情heart、健康healthを表すともいわれています。
○オレンジブロッサム
オレンジの花(オレンジブロッサム)は、ギリシア神話ではゼウスがヘラとの結婚の際にオレンジを贈ったという話があり、ヨーロッパでは結婚の時に花嫁がオレンジの花を頭に飾る習慣があったそう。繁栄と多産のシンボルでもあり、花言葉は「花嫁の喜び」。まさに結婚式にはふさわしいモチーフといえるでしょう。ちなみに、オレンジの花は白く清らかで、とても甘い香りがします。オレンジブロッサムを花飾りにして花嫁の頭へ飾ることも多いです。ただ、オレンジの開花時期は非常に短いため、花嫁の花飾りとしてはロウワックスで作った造花が使われることが多いようです。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。
○ハト
愛を象徴する動物ではハトがいます。忘れな草を口にくわえたハトは、愛と貞節のシンボルといわれます。忘れな草にも「永遠の愛」という意味があります。
○蛇
蛇というと、日本では気味が悪いものとして敬遠される傾向にありますが、ヨーロッパでは「永遠の愛」を象徴するものです。これは蛇が
自分の尾を飲み込んで、丸い輪になってしまうことから転じて、このような意味合いが付加されたとか。ヨーロッパでは愛の証しとして、蛇モチーフの指輪を贈る習慣があったといいます。19世紀にイギリスを統治したヴィクトリア女王も、自身の婚約指輪としてエメラルドのスネークリングを選んだといいます。
人とは違うテーマをもったウエディングは、きっとゲストの皆様にも、お二人にとっても忘れられないものになるでしょう。さり気ないセンスの溢れるウエディングを是非。
只、忘れてはならないのは、これらのモチーフを使う場合は必ず説明をどこかで入れるのが賢明です。意味を理解してこそ、良さが引き立つというものです。